ツナとササミ

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おんぶにだっこを読んだ

  • 投稿日:2006-11-02 04:32:22
  • カテゴリー:読書



さくらももこ先生の慣用句三部作の二番目を読みました。最近、ちびまる子ちゃんのドラマでまた盛り上がっているさくらももこワールドですが、ちびまる子ちゃんの中でバカ丸出しのまる子がときおり見せる、幼年期ならではのせつなさがこの本には詰まっていました。

初めて「死」を意識したときのこと、「嘘」をついて罪悪感に苛まれたこと、人をひどく「憎」んだこと、どれも幼年期に体験することだと思いますが、正直思い出したくないような辛いことです。それがこの本を読むことで想起されてしまうのです。自分にとって結構辛い本になりました。忘れていた感情が眼前に引き戻されるということは、現在の自分への反省にもつながりましたので読んでよかったと思ってますが、やはり相当体力が消耗しました。

へとへとになって、最後にあとがきを読んだらやっぱり作者もへとへとになりながらこの作品を書き上げたと言っているので、おあいこです。

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