ツナとササミ

旧ブログ/78

まほろ駅前多田便利軒 を読んだ

  • 投稿日:2006-08-12 11:48:53
  • カテゴリー:読書



三浦しをんのことは以前たまたま「しをんのしおり」を読んでいたので知ってはいたのですが、いつの間にか直木賞作家になってしまっていた。「しをんのしおり」から漂う腐女子のかほりがやはり「まほろ駅前多田便利軒」からも感じられますが、それが世間一般にも認められるというのは嬉しいような悲しいような。いつしか日本の喫茶は全てメイド喫茶や執事喫茶に変貌してしまうんじゃなかろうかという危惧を覚えます。それはそれでオモシロ大国・日本のヘンテコぶりがまた海外で取り上げられたりするかもしれません。

主人公は「便利屋の経営者」。お話はこの主人公とふとした因縁を持っている元同級生がなんとなく一緒に生活するようになるという切り込み方で始まります。男二人がメインっていうのがいかにも腐女子のやり口って感じではありますが、一応ホモ小説ではありません。三浦しをん自体が「ホモ漫画」「ホモ小説」大好きでも、さすがに一般大衆向けにそれらを展開する力はないでしょう。でも、読み進めていくと隠れホモ小説。腐女子であればいくらでもオブラートの包みを剥がして独自に脳内展開を進めることができそうです。

直木賞とってから、いくらかマスコミへの露出も増えたようです。テレビでこの間も・・・

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