ツナとササミ

旧ブログ/48

文庫でダヴィンチコードを読む

  • 投稿日:2006-05-29 16:42:51
  • カテゴリー:読書


トムハンクス主演で映画も公開され、なかなか映画館もにぎわって
いるという「ダヴィンチコード」の原作の和訳本を文庫で
読みました。ハードカバーが売れていたときに文庫が出たら
読もうかなと考えてはいたのですが、映画化も決定しているし、
手っ取り早く映画で観て済ませてしまおうとあるとき思い直し、
でも知り合いのツテで文庫本を借りられるという状況に陥り、
結局、それを読んだというわけであります。

ベストセラーならハードカバーでも読む人は読むのかな。
自分は文庫になるまで待つことが多いのですが。
場所とるし、高いし、そこまでその作品を好きになれるかどうか、
読んでもいないのにわからないし。
あぁ、でも、「模倣犯」(宮部みゆき・著)は前編だけ
ハードカバーで買ったなぁ。後半は文庫でいいやって
思っていたら、文庫で発刊されるまでにすごい長い時間が
かかって困ったんだった。しかも、既に持っている前編の
内容と重複している文庫の三巻から買ってしまうという失態も。
はっ、いかんいかん。閑話休題。

ダヴィンチコードは、趣向の凝らされたミステリー作品でした。
過去のキリスト教の境界が闇に葬ろうとしていた真実を
題材に、レオナルド・ダヴィンチの作品などを使った謎かけを
解き明かしていくというのが話の筋です。
キリスト教のことに詳しい必要はまるでなく、抵抗なく
スラスラと読むことができると思います。
主人公のラングトンは「宗教象徴学」という儀礼・祭典に
用いられるシンボリックな部分について造詣の深い学者で、
彼の講義を受けながら、一緒に謎に挑戦するといった
楽しみ方ができます。そういった暗号だけではなく、
事件の黒幕である「導師」が誰であるかを考えながら
読むのも、犯人探しのミステリー気分を味わえるかも。

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