ツナとササミ

旧ブログ/202

王様

  • 投稿日:2005-04-06 00:00:00
  • カテゴリー:読書

http://members.jcom.home.ne.jp/sitdown/
関連メルマガも上記サイトで配信中、「通勤電車で座る技術!」という本を
買って読んだ。別に通勤には苦労しない方だが、週に一度遠出する用事があり、
その際に電車を使う。そして、もちろん長距離を電車で立ちぼうけたくはない。
この本には、電車でシートに座るテクニック、本の語を借りれば
「シットダウンテクニック」がつまっている。

実際、毎日電車に乗る人は誰しもが自分なりのシットダウンテクニックを
持っている事と思う。私もこの本を読む以前から、テクニックに磨きを
かけるべく試行錯誤を繰り返してきた。なので、この本を読んで学ぶと
いうよりは、自分のテクニックを確認する事に役立てた。他の人の
視点というのも面白い物で、自分と同じ事を考えている面もあれば、
新しい考え方が示唆されていたり、考察が足りていないところが
見当たったりもする。

「電車の中は社会の縮図である」という言葉は誰でもない私が今思いついた
言葉であるが、電車の壁で仕切られたあの空間にはサラリーマンもいれば
主婦もいて、たまに遠足の子供が集団でいたり、老人も妊婦もいる。
このコミュニティの中でうまくやっていくのに、武力は不似合いである。
汚い手を使って席を占領するのはナンセンスだ。平和的にそして賢く
座れるように心がけたい。そして、時には譲り合いたい。
この本は露骨な方法で席を奪いあうことは推奨していない。
あくまでも人間的に知恵で状況を好転させるための本なのだ。
そういった点が評価できる。

タイトルに受けたので買ったのだが、思いの他楽しめた。
しりあがり寿の挿し絵がこの本の雰囲気にぴったりだ。

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