ツナとササミ

旧ブログ/189

mixi

  • 投稿日:2005-05-13 00:00:00
  • カテゴリー:その他

岩波文庫の「ファウスト」を読んでいる。
ゲーテ作のアレだ。文庫だが上下巻で分厚いので今まで敬遠してきたのだが、
勢いで読み始めたらとんでもなく面白かった。
ゲーテは83歳で死ぬのだが、82歳までこれを書いていたという。
まさに一生ものだ。

「若きウェルテルの悩み」は以前読んだことがあり、
これはこれで面白く、胸が熱くなったりもしたものだが、
「ファウスト」の方が私の好みのようだ。
悪魔メフィストフェレスをはじめ、陽気で奇怪な仲間たちが
なんだか漫画チックで入りやすかったのだろう。
「鋼の錬金術師」とかが好きな人は一回読んでみたらどうだろうか。
別に錬金術がメインなわけじゃないが、世界観も似通っていて
楽しめるかもです。ホムンクルスもかわいいよ。

メフィストフェレスといえば、自分の中では水木しげるの「悪魔くん」
なのですが、よくよく考えるとファウストの雰囲気は水木漫画に
似た雰囲気がある。っていうかギリシア神話の神様たちが
妖怪みたいだ。古代日本の八百万の神様が妖怪に転じていると
考えれば、それもなんだか納得な話である。
多神教の神様は気安くて面白いのが多い。

本編の話はまた今度。

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