旧ブログ/170
すいか
- 投稿日:2005-07-13 00:00:00
- カテゴリー:その他
高校時代、物理は興味があったが選択しなかった。
化学に走ったのだった。そのまま文系コースにまっしぐらだったので、
ついぞ縁のない科目となってしまった。
しかし、何かのネタに量子力学の入門書などを読んでいると
もうちょっと諸所の物理現象について理解を深めたいと思うことが
多々あったのだった。
この間タイムマシンを読んだときもやっぱり、時間と空間のことが
気になったものだった。
そこで何気なく手にとった本がこれだった。物理というと、
数式に苦しむ友人らの姿が思い出されるのだが、文系諸氏にも
読めるようにと、この本は数字で読み解く感じの本ではない。
哲学の分野にまで言及が及ぶので、むしろ理系の人が戸惑って
しまうのでは?
まず、物質の最小単位についての研究が古代ギリシャから
現代までどのように続いてきたか書かれていた。
私が小学生のときには原子が究極の粒子であると教えられたが、
当時既にさらに原子を構成するもっと小さな粒子は発見されて
いたかと思う。
聖闘士星矢が原子を砕いて相手を倒してきたのを見てきた
私には原子より小さいものがあることは当然理に適っていた。
小さいもののあとは大きいものの話だった。
宇宙だ。銀河鉄道999で培った宇宙知識とともに読み進める。
「宇宙は膨張している」という話は、昔から聞いたことが
あったが、正直その発見にどれだけの意義があるのか
はなはだ疑問だったのだが、なるほど氷解した。
宇宙はただ漫然と神様的に私を包んでいるのではないのだった。
そして最後に生命の話になった。
答えのまだない分野の話だ、書くのが大変そうだなぁ、という感想だ。
E=mc2という有名な公式から物体としての人間と精神のエネルギーを
結びつけて書いてあったが、転換されたエネルギーは死後にどこへ
いってしまうのだろう。
物理学、深く考え出すと少し怖くなる。無とか死が密接に絡んでくるから。
「こわい物理学」になってしまった。
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