ツナとササミ

旧ブログ/168

夏野菜

  • 投稿日:2005-07-23 00:00:00
  • カテゴリー:その他

さくらももこ先生の新刊が出ていたので購入。
いつものことながら読みやすいのですぐ読み終えた。

「ひとりずもう」というタイトルにお相撲さんのイラストから
一体全体今回は何を書いているのかと思えば、小さいころからマンガ家デビューまでの
間の自分が赤裸々にさらされていたのだった。赤裸々なくせに異様なほど面白いのは
この人の哲学のせいだろう。なにやらいろいろ考えて何もしないスタイルを貫く様は
爽快でいて腹立たしい。私自身に弟がいるせいか、「ちびまるこちゃん」ではもっぱら
お姉ちゃんに感情移入しがちであったが、なるほど弟はこんなことを考えていたの
かもなぁと「ひとりずもう」を読みながら思うのであった。

話の抑揚が「何もしない」→「何かしてみよう」→「しくじった」という
パターンでつけられている。
そして、真剣に漫画に打ち込んだ作者は最後に「しくじり」オチを回避し、
大オチをつけるのであった。

でも、あとがきには『「頑張ればなんとかなる」というわけではない』と
ちゃんと書かれている。
この人らしい。

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